訪問看護ステーション リハビリラボ

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病は、静止時振戦(安静にしている状態で手足が震える)、運動緩慢(動作が遅く小さい)、筋強剛(筋肉のこわばり)などの運動症状を主症状とする進行性の神経変性疾患です。

病気が進行すると、歩行障害やバランス障害(姿勢反射障害)が出現し、転倒の危険性が高まることがあります。
運動症状だけでなく、精神症状、睡眠障害、自律神経障害、感覚障害、疲労などの多彩な非運動症状を認めることもあります。

このような症状の改善や予防において、リハビリテーションが重要な役割を果たすことが注目されています。

いつからリハビリをはじめればよいか?とご質問をいただくことがありますが、病気が進行して開始するのではなく、病初期から行うことが推奨されています
(Okun MS, et al. JAMA. 2017)

運動療法

運動症状として、筋肉や関節が固くなったり、筋力の低下がみられます。
運動療法でストレッチや筋力トレーニングを行う事は運動症状の進行予防や改善を促すうえでとても重要です。
パーキンソン病療養指導士が中心となって、利用者様の状態や生活環境にあったプログラムの提案を行います。
定期的なカンファレンスを行い、その時々に最適なサポートが出来るように努めています。


転倒への対応

無動や姿勢反射障害といった症状はバランスを崩しやすく、転倒リスクが非常に高くなります。
転倒予防の為に、バランス練習や歩行練習を行います。
転倒を予防することも勿論重要ではありますが、転倒をしても如何に怪我なく快適に生活が出来るかがポイントにもなると我々は考えております。

実際の家屋内の環境に適した福祉用具の提案や、時にはホームセンターや100円均一などの枠にはとらわれない「その人らしさ」を大切にしたサポートを心掛けています。

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